飯島先生のこと

飯島先生のこと

最近、中学校でお世話になった飯島先生が本を出した。「ひいおばあちゃんは中国にお墓を作った」
日本が第2次世界大戦中、満州という国を今の中国の東北部を占領した。当時の関東軍が統治していた。国は日本の各地から満蒙開拓団として日本人を移民させた。wikipediaによれば27万人に上るという。しかしながら、日本の敗戦色が濃厚になると関東軍は満蒙開拓団を見捨てて、日本に極秘に帰還したのだった。そして、ロシアも参戦してきたため、ロシアも北から侵攻してくる。必死に南に逃げようとするが、土地を奪われた中国人から反撃に合う。略奪とレイプである。その中で多くの犠牲者が出た。

五木寛之さんのお母さんもその犠牲者の一人である。

開拓団の人々は当時、逃避行中、自分の子供を中国人に預け、命からがら逃げてきた人もいれば、軍事教育により、自分の子供を殺したりする人もいた。その中国人に預けられて、育った人びと「中国残留孤児」の当時の証言をまとめたものを飯島先生は書かれている。非常に生々しい証言であり、戦争とはこういう事なんだという、心に直接訴えかけてくるものがある。そこには作者の反戦に対する思いが強くある。
ぼくも正直、読みながら涙が止まらなかった。証言があまりにも生々し過ぎるのだ。読むべき本だと思う。

著者は定年退職後も、嘱託の教師として、生徒たちと共に学んでいる。

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